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著名な航空写真家、瀬尾 央氏の言葉を借りると、スカイスポーツの究極は2つに分かれると言います。
一つはグライダーやパラ、ハンググライダー等が行う、上昇気流を利用した飛行『ソアリング』、そしてもう一つが『エアロバティック』です。
『エアロバティック』とは曲技飛行を意味します。飛行機やグライダーを自在に操り、大空という三次元空間を舞台に、宙返り、横転、背面飛行、さらには錐揉み等を組み合わせた飛行技術の正確さと、美しさを競うスカイスポーツです。
それはまさに大空のダンス、フィギュアとも言えるでしょう。
特にエンジンを持たないグライダーでのエアロバティック飛行は、海外では「芸術飛行」と呼ばれるほど、その美しさをたたえられています。
しかし、パイロットにとっては、時には自分の体重の何倍にもなるG(荷重)と戦わなければならない過酷なスポーツでもあります。
2年に1回開催される世界選手権では、毎年各国で開催される国内選手権を勝ち抜いてきた選手がその技を競います。強豪国はこのスポーツが盛んな東欧のポーランドと、ロシアです。特にポーランドのイェージー・マクラ氏は、6回も世界選手権を制しています。
ダイナミックさと優雅を併せ持つ華麗な飛行は、見るものに、スリルと感動を与えます。きっと皆様も、その迫力に圧倒されるでしょう。
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グライダーエアロバティック競技は、会場上空に設定された架空の1km四方の箱、エアロバティックボックス(図1)内で行われます。選手が搭乗したグライダーは高度約1200mで曳航機から離脱後、ボックス内で科目を開始します。
図2は、1回の競技フライトで実施する課目の一例です。記号は、宙返りや失速反転など、それぞれ曲技科目を表し、『アレスティ』と呼ばれています。課目にはそれぞれK値が設定され、K値の数はその課目の難易度を表しています。すなわちk値が大きくなればそれふだけ難しい科目になります。
代表的な曲技科目とそのアレスティを図3〜6に示します。競技では、それぞれの科目を組み合わせ、規定またはフリーの飛行を行います。規定は、予め課目が判っているノウン、課目が直前に知らされるアンノウンがあり、フリーは選手が自由に課目を組み合わせることが出来ます。審査員は、各課目がどれだけ正確に飛行さるかを地上から審査し、最も減点の少ない選手が勝者となります。
飛行機の曲技と比べ、エンジンのないグライダーでは、Pファクターやジャイロ効果等の余分なファクターがない代わりに、パイロットには限られた位置エネルギーを有効に使うよう、慎重な高度管理が要求されます。
世界各国では、毎年国内選手権が実施され、その勝者は国際航空連盟-FAIのもと2年に1回開催される世界選手権に出場します。2005年の世界選手権はロシアで開催され、地元ロシア選手が優勝しました。エアロバティックジャパンinかくだは、FAIの公式ルールに則り行われる国内で唯一のグライダー曲技選手権です。
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| Photo by Yasuhiro Yama |
| (C) Skynet Kakuda and executive committee of Aerobatic Japan in Kakuda
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